生活向上委員会@ジョホールバル

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ジョホールバルへの移住を考える - [紹介] 週刊東洋経済 2015年2/21号

こんにちは、Eguchiです。

週刊東洋経済 2015年2/21号 [雑誌]

週刊東洋経済 2015年2/21号 [雑誌]

 

  

「海外移住」が特集されていましたので、今週の東洋経済を購読してみました。 シンガポールを筆頭に、マレーシアやフィリピンが主に取り扱われています。

 

海外移住の一つの目的としてよく取り上げられているのが、富裕層のキャピタルフライトですね。 本特集でも冒頭はそこから始まります。 特に相続税の高さが指摘される日本ですが、所得税(法人・個人)も東南アジアに比べると高いという点も要因の一つに挙げられます。 最近では法人税の減税など引き下げ方向で進んでいますが、相対的に低いという水準にはなりそうもありません。

ただ、私を含め、大多数の方にとっては節税目的での移住というのは現実的な話ではないでしょう。特集でも話に挙がっていますが、事業機会を求めて移住する起業家も少なくないようです。 実際、私も先週お会いしたある経営者の方が事業機会を求めてシンガポールへの移住を決めたとおっしゃっていました。 田村耕太郎氏もこうした東南アジアへのシフトを積極的に奨めていますね。 

シンガポール発 最新事情から説く アジア・シフトのすすめ (PHPビジネス新書)

シンガポール発 最新事情から説く アジア・シフトのすすめ (PHPビジネス新書)

 

 

もう一つは、教育移住です。 本特集でも取り上げられていますが、シンガポールに隣接するジョホールバルでは、2012年からインターナショナルスクールの開校が相次ぎ、イスカンダル計画への不動産投資に、マルボロカレッジマレーシアの開校も相まって、日本人の間でも一時的にブームが起こりました。

僕自身は企業の駐在という形で来ていますので事情は異なりますが、子どもを通わせているインターナショナルスクールでも、教育移住でお越しになっている方々は少なくありません。 一方で、本特集でも出ているように「想像と違った」という理由で早々に帰国された方もいらっしゃいますし、為替が急速に円安に動いたことで帰国を余儀なくされた方もゼロではありません。

この辺りはなかなか難しいところではありますが、下記のような書籍も参考になりますので、出来る限り想像を逞しくして来る以外にないのかな、とは思います。 金銭的には負担感のない方が多いのかもしれませんが、子どもにかかる負担は、目に見えないけれど少なくありませんからね。

マレーシアの学校の○と× アジア子連れ教育移住の第一歩

マレーシアの学校の○と× アジア子連れ教育移住の第一歩

 

 

僕の場合は、幸運にも(?)駐在という形で自らの選択努力をあまりせずに海外暮らしを始めることができたわけですが、基本的には海外での生活や教育には肯定的です。 ただし、過度な期待を持ってはいけないとも思います(わざわざ教育目的で移住する方は、もちろん大きな期待を持っているからこそ、そのような選択をされるわけなので、なかなか難しいのは承知の上ですが)。 向き不向きも当然あるわけですし、「まあ、いざとなれば帰ればいいから」という、精神的にも経済的にも余裕をもってお越しになられるのが、良いのではないかと思いますけど。

 

マレーシアの場合、生活費についても、欧米の英語を母国語とする先進国に移住するよりは遥かに安いかもしれませんが、日本の3分の1の物価という情報を鵜呑みにすると、想像以上に生活費がかかってびっくりします。

特にお子さんが小さい場合、ローカルと同じ食生活は相当厳しいものがあるはずで、日本食を食べに行けば日本で食べるよりも割高になるケースが多いです。 住居費も他国に比べると割安にも感じますが、日本人が住むような物件(セキュリティがしっかりしていたり、立地が便利だったり)は、やはり相応のお値段がします。 日本でも都心で毎月数十万円の家賃を支払っている場合から考えると数分の一ですが、郊外や地方で、家賃数十万円などちょっと考えにくいというのが普通の感覚ですと、それほど安いとは感じないかもしれません。

 

ちょっとマイナス的なイメージを書いてしまいましたが、週刊東洋経済の特集記事も、海外移住マンセー、海外移住でハッピー、という偏った論調ではなく、きちんとそうしたマイナス的な声も取り上げられ、バランスが良いなと思います。 ブームに流されるのでもなく、自らの考えを持つために、良いのではないでしょうか。

なお、煽られたい方は田村耕太郎氏の著書をお読みになってくださいw

ちょっとダンジョン行ってくる - [紹介] ダンジョン飯1巻

こんにちは、Eguchiです。

 

ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス(ハルタ))

ダンジョン飯 1巻 (ビームコミックス(ハルタ))

 

 

ダンジョン。 冒険者であれば、より強い敵を求めて、あるいは宝物を求めて、自らの命を危険に晒してでも行かねばならないところです。 僕も何度全滅の憂き目にあったことやら…

ただ、ダンジョンの中での食事をどうしているのか、考えたことはありますか? ゲームの世界では、食事のことを気にすることなく、ひたすらにダンジョンの中をさまよい、戦い続けられたわけですが、本来は食事をとらねばならないはずです。

そんなファンタジーの世界に現実的な視点を持ち込んだのがこの漫画。 ダンジョン探索にもお金がかかります。 大航海時代の冒険と同じく、先立つものがなければ食事の用意すらままならず、冒険にも出られません。 では、先立つものがなければどうするのか… そう、現地調達です。

 

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ゲームを基準に考えると、我々冒険者に襲い掛かってくるモンスターばかりなので、どうしてもモンスターというと肉食なイメージがありますけどね。 共食いとかしそうですし。 でも、草食なモンスターだってきっといるはずです。 単に僕らの目から見て「モンスター」と呼んでいるだけで、彼らだってこの世界の一員なわけですし。

 

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とはいえ、やはり食中毒は怖いですねw 僕もこのエルフの女性と同様、モンスターなんて食べたいとは思いませんでしたよ、この漫画を読むまでは。

しかし、この漫画を読めば、きっとダンジョンに行ってモンスターを食べてみたくなるに違いありません。

 

例えば、蛇の頭に雄鶏の身体をもつと言われる伝説の生物バジリスク。 ダンジョンで出会いたくないモンスターではありますが、食料として見たら是非とも出会いたくなるかもしれません。 ちゃんと調理すれば、ほらこの通り。

 

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僕の住むマレーシアでは、そこら中で丸のままの鳥生肉が売られているのですが、そっくりです。 チキンのだし汁ならぬ、バジリスクのだし汁を使ったバジリスクライスなんて、とっても美味しそうです。

 

この他にも、スライムやらマンドレイク、オオコウモリなど、冒険をすれば出会うであろうモンスター料理が登場します。 普通のレベルの好奇心をお持ちの方でしたら、これ読んだら「モンスター料理を食べるためにダンジョン行ってみよう」と思うに決まっています。

 

子供にもこの漫画を読ませて、一緒にゲームをしながら、「さあ、このモンスターはどうやって食べよう」なんて話をすると、想像力が育まれていいかもしれませんね。以下の本のような子供との関わり方は、けっこう理想なんじゃないかと思います。

 

ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち-

ゲームばっかりしてなさい。-12歳の息子を育ててくれたゲームたち-

 

 

さあ、2巻以降ではいったいどんな料理が登場するのでしょう。 先の楽しみな漫画です。

※ 冒険の目的は「食事」ではないんです、忘れてしまいそうですけどw